武井欲生さんが東京で開催している黄檗文化のイベントで古琴を演奏しました

 2021年10月7日、東京中国文化センターにて黄檗文化についての講座と古琴の演奏会が開催されました。中国文化センターの羅玉泉主任、元日中友好会館文化事業部の趙平部長、ダンスアーティストである上田遥さん、中国福建文化海外センターの劉莉生さんらが出席しました。イベントはオンラインでも配信し、生中継されました。

 

 

 このイベントは2021年福建文化年シリーズの活動の「一脈承伝— —黄檗文化展」のテーマイベントの一つで、福建省の文化と観光庁と東京中国文化センターが共同で主催し、福建文化海外センターで開催しています。展示は写真と歴史的な文物などを展示。

 

 古琴の演奏会では、一般社団法人古琴振興会会長の武井欲生さんが、中国に由来する琴が日本文化に浸透した歴史や、琴と黄檗文化の起源を述べ、琴振興会のメンバーたちを率いて、すばらしい琴の演奏を見せてくれました。

 

 武井さんによると「琴」は中国の伝統楽器で世界無形文化遺産と言います。琴の誕生は紀元前7000年までさかのぼります。有名な琴人は伏羲、神農、阮籍、蔡文姫などがいます。日本へは奈良時代に中国から伝わりました。平安時代になると、各世代の天皇が自ら琴を弾き貴族たちの嗜みでした。「源氏物語」や「万葉集」にも琴が登場します。

 

 

 江戸前時代、琴は中国の曹洞宗の僧東皋心越禅師(とうこうしんえつぜんじ)によって再び日本に伝えられ、儒家学者、文人、茶人の中で盛んに嗜まれ、日本の文化に浸透していきました。黄檗宗の開祖である隠元禅師と同じように、心越禅師は澄一禅師の招きで来日し、長崎の興福寺に住み、水戸市の天徳寺に移住し、琴と篆刻文化を伝えました。日本に伝わる琴芸術の第一人者と言われています。彼の禅のは明代の特徴がはっきりしていますが、彼自身も黄檗僧と親しく付き合っていました。心越禅師は、黄檗山の万福寺に行って、隠元禅師の法座を継いだ木庵禅師を訪ね、群馬県にある黄檗宗少林寺達摩寺を創設しました。

 

 武井先生は観客からの古琴に関する質問に答えたり、先生の指導のもとでピアノを弾いてみました。武井先生が日本に伝えられた歴史に従って、章玉寧、中村玉歌、田中玉琴などの古琴振興会のメンバーはそれぞれ「南薫操」「神人畅」「帰来辞」「良宵引」「大哉引」「幽谷泉」など多くの名歌を演奏して、清冷霊動である。その後、武井先生が演奏した曲「酒狂」が会場を盛り上げた。演奏が終わると拍手が沸き起こりました。

 

 講座終了後、各ゲスト、観客とスタッフがステージ前に来て記念写真を撮りました。

 

 

檗文化展

入場料】無料

【主催】福建省文化と旅游庁

【共催】福建省海外文化センター(日本) 中国文化センター

【後援】中華人民共和国駐日本国大使館 中国駐東京観光代表処 【協力】黄檗宗大本山萬福寺/黄檗宗布教協会

黄檗山東林院/福聚山海寳寺/大雄山西圓寺/ 太華山眞聖寺/普渡山済福寺/神護山先聖寺/ 長興山紹太寺/黒金山祥應寺/普陀山妙法寺/

( 一社 ) 黄檗文化促進会/福清黄檗文化促進会

(一社)煎茶道黄檗売茶流/(一社)日本古琴振興会

【メディア協力】『華人頭条』、『中文導報』、『東方新報』 CCTV大富、『日本華僑報』、 『中国経済新聞』『日本頭条』、『中國紀行CKRM』、 『和華』、『月刊中国ニュース』、 『旅日』、『旅日僑網』等