中國紀行 CKRM Vol.15

始皇帝の生きた時代、現地研究から紐解く、秦の真実を求めて…。
知的好奇心を刺激する文章と美麗な写真でご紹介いたします。

長い中華文明の歴史の中で、始めて皇帝を名乗った嬴政(えいせい)。兵馬俑で有名な、秦の始皇帝その人です。素晴らしい作品の影響もあり今、日本の若い世代にも嬴政の生きた時代に興味を持つ人が増えています。中国最古の歴史書である史記、その成立より更に数百年前の春秋戦国時代。太公望でも有名な周が東西に分裂してから起きた騒乱は、秦が覇権を握ったことで終結します。その戦果の中に生きていた無数の人たち、嬴政、呂不韋、王騎、楊端和、羌瘣、蒙恬。そして謎の将軍、李信。彼らの生きた時代を想像すると、2000年以上経った今でも、私たちの心は熱くなります。漢の時代、飛将軍と呼ばれた李広の祖先とされる李信ゆかりの地や、秦を建国した嬴姓はじめての領地である秦邑、秦が最初に興ったとされる犬丘を経て首都咸陽まで、春秋戦国時代を終わらせた秦の今を、映画「キングダム」の公開に合わせ、中國紀行CKRM的視点で紹介します。


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