オリンピックを応援!古琴コンサート開催

 2021年7月24日(月)多元文化会館にて古琴のコンサートを開催しました。当日は春花園BONSAI美術館、中国文学芸術界連盟、全日本書道家協会にもバックアップしていただきました。日中協会会長-元在中国重慶日本国総領事 清水氏、日中交流センター理事長 陳学泉氏、日本中国文化連盟理事長 金烏氏、全日本中国書道家協会理事長 高暁飛氏、春園BONSAI美術館館長 神康文氏、中国翼国際文化教育集団理事長 何輝群氏、アジア太平洋観光株式会社代表取締役社長-劉莉氏などが出席。 劉麗翔氏、丹羽製作所営業部部長の郭斌氏、松下新平法律事務所顧問の何麗紅氏など、日中友好関係にある方々も出席しました。

 中国には長い歴史があり、古琴は中国でもっとも古い楽器の一つであり、数千年の歴史の中でも古琴は欠かせない物でした。リサイタルは2回に分けて行われ、柳流古琴の代表曲「夜の帳」、イギリス民謡「スカボロー・フェア」、人気曲「流水」など9曲が演奏されました。 古琴の音楽は、メロディアスであったり、盛り上がったりして、観客は中国の伝統文化の精神的な饗宴を楽しむことができました。

「The Flowing Springs of the River」という曲の演奏は、森をさまよっていた古代の人々のゆったりとした様子を表現し、何千もの歴史を感じさせる石からはじき出される清らかな水を感じさせます。またその水のしずくのような琴の音色は時に速く、時にゆっくりと心地よい耳心地でした。

 2曲目の「The Fountain in the Stream」は、唐の時代の詩人である李白が書いた詩です。 この詩は、高度な技術を持つ琴の名手が琴を弾く様子を描いており、琴の名手の孤独で高貴な様子が表現されています。それによって詩人は、世間の社会に適合しない自分の孤独な性格を表現しています。

 3曲目は琴のソロ曲「A Good Night」で、秦の豫派を代表する曲の一つです。 この作品は、空が高く、月と星がくっきりと見える完璧な夜を描いています。

 前半の演奏が終わったところで、スペシャルイベントの時間になりました。 特別ゲストは日本中国文化協会会長の翁仁氏と全日本中国書道家協会会長の高暁飛氏。「中国頑張れ」「世界は命の息吹」と揮毫(きごう)しました。 2人の有名な書家はの作品を目の前に観客の拍手を浴びていました。

 後半は「春を聴く二羽の鶴」で幕を開け、再び皆を森と春の領域に引き込み、世間離れした楽しさを味わった。また、おなじみの「スカボロー・フェア」で、イギリスの伝統的な民謡がギターと組み合わされ、作品に新たな息吹を与えていた。

続いて「Wine Frenzy」が登場し、会場の雰囲気は最高潮に! 三国時代の七賢人の一人である阮氏が作曲したと言われているこの曲は、混沌とした霞がかった雰囲気を描き、怒りや憤りを吐露しています。

 最後に 主催者である日本古琴協会会長の武井優成氏は、観客への感謝とオリンピックへの応援を呼びかけました。 また、日本古琴協会が12月13日にサントリーホールで古琴リサイタルを開催するので、より多くの人に古琴を知ってもらいたいと話していました。

また、春花園BONSAI美術館の館長、神康文さんが檜の盆栽を紹介してくれました。 盆栽文化は中国から伝わったもので、日中文化交流の象徴でもある」と語り、「今日、この歴史ある盆栽に美しい音色の琴を聴かせることができてとても嬉しい」とも話しました。

 イベントの最後には会場で集合写真を撮り、”中国の選手がんばれ!いけ〜!オリンピック!”と叫んだ。このイベントでは、伝統的な文化である琴の芸術を促進し、この特別な時期の東京オリンピックをサポートし、中国のアスリートを応援し、2022年の北京冬季オリンピックの成功を祈りました。