中國紀行 CKRM Vol.20

江戸時代以降の日本人の暮らしに強い影響を与えた大陸の宋・明文化の魅力に迫る「水滸伝と黄檗宗」特集です。

例えば、昭和の食卓をイメージすると必ず浮かぶチャブ台や明朝体、蓮根やインゲン豆、煎茶等、「日本的」と思われる様々な地域文化は、実際は黄檗宗を媒介として日本に伝わった黄檗文化が根底となっています。
そして、もうひとつの媒介が『水滸伝』です。黄檗文化の広まりとともに日本に興った「中国語ブーム」「漢文ブーム」は、この『水滸伝』のような大陸の白話小説が広く読まれ、翻訳されたことで拍車がかかりました。この企画では『水滸伝』の豪傑達の根拠地・梁山泊がある山東省、宋時代の都である開封をはじめ、黄檗宗を伝えた隠元禅師のいた福建省などの名所を紹介します。加えて日本の長崎や京都(宇治)などに残る黄檗宗寺院をご案内しながら、水滸伝と黄檗文化の魅力や世界観を、中國紀行CKRM的視点で多面的に紹介いたします。

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