中国・禅文化写真家の張望氏 日本での展覧会が大成功を収める 

8月29日~9月1日の4日間、六本木の多元文化会館にて「中国杭州西湖文化遺産禅意写真展」が開催された。杭州市文化広電旅游局主催、張望禅意撮影学院および多元文化会館共催による今回の写真展では、中国杭州市にある西湖の魅力あふれる景観と、禅文化の美を写し取った張望氏による写真作品の中から、さらに厳選された40点の作品が展示された。

 張望氏は、中国最高の写真家に贈られる「中国撮影金像賞」を授与され、また《尋仏》が「奥地利超級撮影巡回展」で「中国専題組冠賞」(中国題材部門優勝)を受賞するなど、写真の分野で長年活躍している。また、作品《仏の足跡》は中国の仏教文化を表現した写真芸術作品であり、それまでの中国撮影金像賞にはなかった「仏教文化」という題材を初めて持ち込んだ。


8月29日に行われた開幕式では、中国駐日本大使館代表、日本外務省代表、多元文化会館代表ら日本国内の華人界、文化界、日中のメディア関係者など60名近くが出席した。この開幕式には、日本の音楽家である守時龍巳氏が自作のピアノ曲で中国への訪問からインスピレーションを得た《道》など3曲を演奏し、張望氏は多元文化会館に写真作品《楽観》を寄贈した。


張望氏は今回の展覧会について、これが自分にとって初めて日本と共同で行う展覧会となり、日本文化をさらに好ましく思うようになったと述懐し、これを受けて多元文化会館代表の劉莉生氏は張望氏に謝意を述べた。さらに中国駐日本大使館文化参事官・石永菁氏および日本外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課主査・米田麻衣氏が、それぞれ展覧会の開催に祝辞を述べた。

4日間の展示期間、日本人・中国人合わせて200人ほどが鑑賞に訪れ、在廊の張望氏とも交流を深めた。来館者は作品鑑賞から、禅の志に触れることができ、心の落ち着きを体感し、新しい世界への視界が開けた、と口々に感想を語った。