日本武尊の前に北陸と東方諸国へ派遣された武内宿禰は「東国の田舎の中に日高見國がある」と語り、「日高見國の人たちは男も女も髪を椎の形に結い、文身をほどこし勇敢で、これらすべてを蝦夷という」と記録している。日高見國を中心に、東方の夷(異民族)は倭國と従属関係にあったのだが、次第に力をつけて従わなくなった為、日本武尊が派遣されたという話だ。日高見國には、島津神と国津神という統治者達がいた。この島津神と国津神を捕虜にして、日本武尊は東国支配の旅を続けるが、大山で白鹿を殺し道に迷うことになる。その時にやってきたという白犬の伝承から、歴史上重要な民族融合の可能性が浮かび上がる。水流を活用して旅を進めた日本武尊と、日高見國を経て出会う白犬の伝説が、かつて中国大陸に存在していた古越國の研究結果と、犬と共に生きていた人たちの風習へと繋がってゆく。日本武尊と東夷について、中國紀行CKRM的視点で考えていこう。
2023 遼寧文化と観光海外プロモーション開催
本年は、中日平和友好条約締結45周年にあたり、中外文化交流センター、遼寧省文化と観光庁、中国駐東京観光代表処、東京中国文化センターは、遼寧省の文化・観光資源を日本の皆様にPRし、交流するために、2023年10月21日(土)から31日(火)まで、オンラインとオフラインを組み合わせ、日本で「2023遼寧文化と観光海外プロモーション」を開催いたします。
ご多忙中とは存じますが10月27日の2023遼寧文化と観光海外プロモーションオープニングセレモニーに是非ご来場いただき遼寧省の美しさと壮大さをご取材いただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
① イベント名
「2023遼寧文化と観光海外プロモーション(日本会場)」
② イベント期間
10月27日(金) 14:00-18:00(受付13:30より)
③ イベント会場
【東京中国文化センター】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-5-1 37 森ビル 1 階
④ 機関構成
主催:中外文化交流センター、遼寧省文化と観光庁、中国駐東京観光代表処、東京中国文化センター
協力:北京連通五洲文旅有限公司、中央区観光情報センター
後援:中華人民共和国駐日本国大使館、公益社団法人日本中国友好協会、公益財団法人日中友好会館、認定NPO法人東京都日本中国友好協会
⑤ 式次第
14:00-14:10 「遼海慕情」ミニコンサート
14:10-14:15 来賓紹介
14:15-14:25 遼寧省文化と観光庁代表挨拶
14:25-14:30 中国駐東京観光代表処欧陽首席代表挨拶
14:30-14:35 来賓・日本代表によるスピーチ
14:35-14:40 「遼寧省の文化遺産」をテーマとしたプロモーション映像視聴
14:40-14:45 遼寧省の文化観光資源のプロモーション映像の上映
14:45-15:10 遼寧省における地域文化・観光のプレゼンテーション
15:10-15:15 中国遼寧国際版画バーチャル展覧会のデモンストレーション
15:15-15:20 東京中国文化センター 羅センター長による挨拶
15:20-15:30 ミニコンサート「遼海情趣」
15:30-16:10 「版画における中国文化」レクチャー 講師:康剣飛様
ゲストスピーカー:
野田智也様(東京藝術大学教授)、園山晴巳様(日本版画協会常務理事)
阿魯米様(版画工坊取締役)、矶見輝夫様(日本版画協会会長)
16:10-16:40 版画体験
16:40-17:10 軽食試食、交流など
⑥ お申込先・お問合せ
中国駐東京観光代表処 森下
メール【cnta.tokyo@gmail.com】or FAX【03-3591-6886】宛
御氏名 ②御社名 ③御役職 ④メールアドレス
記載の上お申し込みくださいませ。
和華 第39号『境界をこえる工藝』
日本と中国の工藝の現在を紹介する。身近な工藝には、私たちの生き方や未来を考えるヒントをたくさん発見できる。長い時間軸や広い地理的尺度で工藝を俯瞰する事は、新たな洞察を得るために非常に有用だ。正倉院に残る天平時代の染色や室町時代に滅んだ陶器を千年、五百年を経て現代に蘇らせる事が、私たちに何を与えてくれたか。日本と中国を結ぶ照葉樹林文化は、工藝の源流から未来をどう見せてくれたかをご紹介する。
時代が大きくかわろうとしている今、工藝が注目されるのは、地域や文化のアイデンティティを工藝が反映しており、大きな変革が起きると人々はそれらを守ろうとするからだ。また、工藝は人間と自然の接点から生まれるので、自然との関係を再考させてくれる。世界市場で和紙の普及を成功させた企業は「でも守ろうとすると、滅んでしまう」と言う。不変のものを堅持しつつ常に新しい創造性を追求する秘密は、やはり自然にあった。