月刊中国ニュース Chinanews 2023年6月号

『月刊中国News』2023年6月号の特集は「都市型経済起動策」。コロナ政策が緩和されるに伴い、各都市も経済発展へと軸足を移しています。中国の経済発展を代表する都市のひとつである上海と蘇州はいずれも今年高い目標を掲げています。経済回復の支柱になるのか、それぞれの都市の起動策を特集します。その他にも急激な高齢化が進む中国の高齢者福祉サービス、労働者不足に直面する製造業など、様々な記事が満載です。装いも新たになった『月刊中国News』6月号をぜひご一読ください!
目録
4………………… CHINANEWS PHOTOS
6………………… HOTnews in CHINA
特 集
都市型経済起動策
12……………… 上海―世界といかに競うか
19……………… 蘇州―いかに現状を打破してイノベーションするか
見聞覚知
28……………… 01 労働者不足に直面する中国の製造業
33……………… 02 高齢者福祉サービス、
急増するニーズにどうこたえるか
40……………… 03 中国囲碁はいかにして「世界言語」になり得たのか
OPINION
44……………… 01 日本人に伝えたい“イマドキ”中国旅行の魅力とは
47……………… 02 ピアニスト、ラン・ラン
「弾けなくなるその日まで弾き続ける」
53……………… 03 小さな建盞はなぜ海外進出したのか
56……………… 04 葉兆言 「南京」という椅子に座って
コラム
60……………… 用語解説
62……………… 中国語 / 日本語 ことばのたしなみ
63……………… 華流通信
64……………… INFORMATION
編集人 劉 莉生
編集長 重松なほ
スーパーバイザー 中川コージ
ディレクター 川田大介 孫 秀蓮
チーフデザイナー 佐々木達也
デザイナー 清原真史
編集顧問 郭 雅坤
編集協力 江端真澄 及川佳織
神部明果 中山淳子
舩山明音 古屋順子
吉田祥子 吉松志奈子
脇屋克仁
BEE HIVE WORKS 杉沼えりか
校正 入江弘子
営業 中島濱

京劇の美しさを世界に伝える、呉 汝俊(ウー・ルーチン)

5月10日、呉の青衣、呉の新京劇の創始者であり、日本の京劇の演出家である呉 汝俊は、多元文化会館にて新作を披露し、オンラインライブも行った。この公演は、中日両国の人文交流を促進し、中日平和友好条約締結45周年を記念した。

 

1989年、呉 汝俊は日本に渡り、伝統的な京劇の継承と普及を信念とし、中国京劇の芸術を広める道に踏み出した。京劇の奥深さと創造的な才能を発揮し、国内外の多くの人々に京劇の魅力を伝え、京劇界に積極的に貢献している。

海外では、日本の人々、特に若者に中国の伝統文化を知ってもらうための活動をしている。中国の伝統文化を交流・披露するために、日本で日本北京劇場を設立し。 彼は中国の平和を愛する、親切、愛という概念を創作に取り入れ、さまざまな国の観客が芸術を通して中国を理解できるように努めている。

呉 汝俊の芸術的な業績は、彼の熱心な研究と数十年にわたる研究による賜物だ。 そして、京劇の巨匠たちの無私の支援と指導がなければ、このような成果は得られなかったと彼は言った。

 

中國紀行 CKRM Vol.31

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高知龍馬空港の横にある田村遺跡には、弥生前期の遺構がある。
この大集落の人達は、どこからやってきたのだろう。
弥生中期の銅鐸(どうたく)や銅矛(どうほこ)の文化圏は、四国中央部を中心に東西に広がっているようだ。
江戸時代の日本人は、呉(ご)の太伯(たいはく)の末裔であることを誇りにしていたが、
春秋(しゅんじゅう)最後の呉王である夫差(ふさ)の末裔が辿り着いた地が、土左國(とさこく)だったのかもしれない。
飛鳥(あすか)時代に絶大な権力を持っていた蘇我(そが)氏は、大化(たいか)の改新によって本宗家が滅亡しているが、
後の世で四国統一を果たした長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)には、多くの謎が残されていた。
その名に隠された、ソガの音。
長と部には、本家と一族の意味がある。
自らを秦氏(はたうじ)と名乗っていた意味と、四国北側に拘った理由。
全ては、海洋貿易の担い手の歴史に繋がっているのかもしれない。
土佐神社のある地域には、雄略(ゆうりゃく)天皇と同様の勢力をもつ葛城(かつらぎ)の一言主(ひとことぬし)がいた。
弥生時代から江戸時代にかけての高知県の謎に、中國紀行CKRM的視点で迫っていこう。


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