中國紀行 CKRM Vol.17
磁都と呼ばれる景徳鎮の今を、
現代の作家や愛好家の声を交えながら、その地理的特徴や歴史をもとに紹介します。
今では景徳鎮という言葉を聞いて、皿や花瓶を思い浮かべられる日本人は、中国通と言われるかもしれません。とはいえ名前だけなら、誰もがどこかで聞いた覚えがあるでしょう。唐の時代に始まり、宋の時代には焼き物の町になり、元の時代には官窯が築かれた景徳鎮では、透き通るほどに白く美しい白磁という磁器が作られています。この透き通るような白に、青花と呼ばれる絵付けが施された組み合わせは、今でも世界中の愛好家達を魅了しています。ドイツのマイセンやデンマークのロイヤルコペンハーゲン、日本の有田焼など、景徳鎮の技術に憧れ独自の研鑽によって進化してきた技術は、各地で素晴らしい伝統工芸になりました。現代の作家や愛好家の声を交えながら、その地理的特徴や歴史をもとに景徳鎮の今を、中國紀行CKRM的視点で紹介します。